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丁寧に、知恵を絞って
先人たちの姿勢をどう生かすか
人が丁寧につくったものには人の心に届く力があります。
青森にあった宿泊施設で大正生まれの主宰者によって心を込めて作られたおむすびを口にした方は心が解れて涙を流されたそうです。鎌倉の大正生まれの料理研究家の方も食べ物のそうした力を信じて手間を惜しまず調理される食材の気持ちを考えてお料理なさっていたとききます。
人が心を込めてつくったものは人の体を通して心に届くーだから食べ物は大切なのです。体の栄養になるからだけではなく、心の滋養にもなるからなのです。
それは、食べ物に限ったことではありません。
日々を過ごす上でも同じことだと思います。
では、心を込めるためにはどうすればいいのでしょうか。
手間がかかる事柄を目の前にして怯んでも手間に挑んで、手間を惜しまず、手間を当たり前のこととして、それを触れる人や受け取る人の気持ちを想像して、扱っているモノの気持ちさえも考えて、諦めずにできる限りの方法を探して試す・・・・
日本の文化が素晴らしいのは、沢山の先人たちが大切にしてきた生きる姿勢のお陰なのだと思います。
先人たちの舞の味わいに近づくためには、そういったところに真摯に向き合うことが必要なのではないかと考えています。
そうした姿勢は意識に作用して、見えない力となって波動となって伝播するものですが、なんとなく感じるような微細なものなので自分の意識を整えていないと感じ取ることができません。先人たちが意識を整えて感じていたことをなぞるー私たちにとってそれを体現する手段が舞なのです。
わかりやすい言葉ではまとめられないようなことを大切に拾い上げながら日々の生活や舞に向き合っていく・・・そうすることで、ほんの少しでも先人たちの心のありように近づきたいと思っています。
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